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2. 双眼鏡講座
1999/08/27


  双眼鏡によって、見え方の「いいとも悪いとも言えないクセ」は結構あります。

  値段のわりに以外と(不相応に)見え味がいい(あるいは、自分の感性に合う)というものは充分にあり得ますので、やはり実際に店頭でさわらさてもらうのが確実ですね。
  「駄目だ」と思うものをはじいたあとは「何となく、いいと思う」もの(感性にフィットするもの・ツボにはまるもの)にしてしまってもよいかと思います。

  店頭で見せてもらう時などには、レンガやタイルの壁などの規則的な(そしてある程度格子状の)模様を見ると像面の湾曲(視野中心と周辺でピントの合う位置がずれる)や歪曲収差(正方格子状のパターンが樽型あるいは糸巻き型に歪む)のある機種は一発でわかります。この他にもチェックポイントはありますが、普通の風景を見るのに使う時でも気になるのはやはり歪み系なので、まずはこれを確認すると良いかと思います。これだけでは甲乙つけがたい場合には、周辺部での像の崩れ(ピントが合った状態でも像が崩れている)、色収差(白と黒のくっきりした境界を見ると、黄色あるいは青色がにじむ)を見て下さい。
  光学性能以外にも、扱いやすさや重量・大きさはかなり重要です。結局、どこに重点を置き、どう性能のバランスを取るかは好みの問題が多分に含まれるので、やっぱり店頭でいろいろと悩むのが一番かと・・・(選んでる間が一番楽しかったりしますし(^^;)。

  口径と倍率ですが、口径については大きくなると確かに分解能と集光力は確実に 上がります。また、倍率については、普通の天体望遠鏡ではアイピースの交換で 決められますが大抵の双眼鏡はアイピース固定なので考慮しなければならない ファクターです。
  重要になるのは口径と倍率のバランスです。口径(mm)を倍率で割った値(これは「射出瞳径」と呼ばれます)を目安にします(双眼鏡は、低倍率に設定されることが多いので)。この値は、簡単に言うとアイピースから出てくるビームの太さです。これが人間の目の「絞り」(瞳孔)より太いと、その分の光は無駄になってしまいます。真っ暗なところで一番開き切った時の瞳孔の直径は7mmと言われていますので、大体の双眼鏡は射出瞳径が7mm前後になるようになっています。7x50、8x56といったものがこの系列です。しかし、日本のように滅多に真っ暗にならないところでは、まず7mmまで瞳孔が開くことはありません。
  なので、射出瞳径が5mmくらいでちょうど良いことも多いです。なので、光量を無駄にする7x50よりも10x50や7x42の方が最終的に目に入る光量が多くなり、したがってよく見えるという場合も出てくるわけです。
  なので、口径/倍率が5〜6mmくらいのものを狙っておくというのも手です。

  ただ、倍率が上がると手ぶれの度合いも増え、実視界も狭くなるので星空散歩には10x50よりも実視界の広い7x50の方が好みの人も居ます。この辺のトレードオフは悩みどころで、「こっちの方がいい!」という断言はできませんです。

  安い双眼鏡でも、捜せば必ず「当たり」があるので、じっくり捜してみて下さい!

#それなりに有名な信頼できるメーカの方が、もちろんいいですけど。

(by Hiroki Takahashiさん)


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